よくある質問: メッツ健康法について
ある程度の速度で歩く目安を教えてください。
中強度の歩行を心がけてください。年齢により異なりますが、何とか会話のできる早歩きのことです。この歩行を「1日20分かつ、早歩きの歩行も含めて8,000歩」行って下さい。これ以上行っても効果は変わらないというデータ結果があります。また、1日7分かつ5,000歩から効果があるようです。
中強度の歩行てどのくらい?
具体的には、3メッツで時速4.5㎞ 4メッツで6時速6㎞ 5メッツで時速6.5㎞となります。これをランニングマシンで訓練していただきます。
続けて歩くのは大変では?
1日のうちで合計20分になればOK。更に1週間の平均が1日20分でも良いので、ご自身の生活スタイルや天候等を考慮して無理なく行えます。
じゃどうやって測るの?
活動量計で測ります。年齢や目標強度を予め入力して入浴と就寝以外は携行します。歩行中は歩行速度が達しているか確認しながら調整して歩くように心掛けます。
メッツ健康法を初めるには?
長年、早歩きをせずにいた足腰は筋力が衰えています。この状態では、早く歩こうにも足が前に進みません。当治療院では、こうした方たちが活動量計を携行して早歩きができるようサポートいたします。
骨粗しょう症なのですが、早歩きしても大丈夫ですか?
徐々に始めてもらうことが大切ですが、骨にとっては適度な刺激となり逆に丈夫になります。
1日1万歩以上歩いていますが、だめなのですか? なぜ中強度の歩行でないと体にとって良くないのですか?
筋肉を収縮することが重要で、そのためのエネルギーとして細胞内で合成するATPが必要となります(ブドウ糖を酸素で解糖して生成)。このATP産生には酸素が欠かせません。そのために、より多くの酸素を供給するために呼吸数を増加して、心臓の拍動数も増し、より多くの血液を筋肉へと運びます。
中強度歩行により足先の筋肉が収縮するので、血流量を増加するために、体の毛細血管の数も増しながら血液を足先の抹消
へと送ります。結果的に細胞の活性化にもつながります(皮膚の老化防止など)。
血流量増加は筋肉のみならず肺・心臓・脳に対しても良い効果をもたらす事が分かっています。
こうした血流量を増加するための歩行が中強度の歩行というわけです。従って、ゆっくりな歩行では健康維持・増進への効果は低いことになります。